2018年11月11日日曜日

夢みるように眠りたい 昭和61年

林海象監督、映像探偵社製作、81分、白黒映画。
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私立探偵(佐野史郎)の事務所へ行方不明になった娘を捜して欲しいと依頼が来る。その場所を解く謎がある。それは浅草の仁丹塔、花やしき、また奇術を見せる大道芸人など、昭和の雰囲気満載である。私立探偵と助手の小林の乗る車はミゼットである。

映画は実は失踪した娘捜しというより、過去の無声映画『永遠の謎』の最終場面がなく、それを追っていた、が主である。その捜し主は映画のヒロインであった。今は老いているヒロイン、また当時の姿として若い女性も出てくる。

ともかく本映画は全体の作りが変わっている。登場人物の台詞は中間字幕。それでは無声映画かというとそうでなく、それ以外の音、音楽、更に録音された音声は発声なのである。
これだけ幻想的なつくりの映画も珍しかろう。

国立FAでの上映に先立ち、林海象監督が来て挨拶、簡単な説明をした。更に映画後は特集である、美術監督の木村威夫についての思い出も話があった。天候が悪く客の入りが普段より少なかったのは残念であった。

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