2018年11月20日火曜日

海の呼ぶ聲 昭和20年

伊賀山正徳監督、大映、64分、白黒映画。
漁村が舞台、夫を海で亡くした杉村春子が一人息子を、海に出させまいとする。

映画は嵐の海辺から始まる。この嵐で夫を亡くした杉村は、息子に海に絶対出るなと言いつけてある。しかし海が好きな子供は隠れて海に出て、杉村に見つかり叱られる。
水泳大会がある。泳ぎの得意な息子を代表として出したい、そうでなければ優勝できそうにない。校長や駐在が杉村のところに行って説得するが、聞き入れない。

ある日、他の子供たちと舟で沖に出る。暮れて方向が分からなくなる。杉村は息子が海に出たと聞いて大騒ぎする。老人が杉村に息子は若い者に負けない腕を持っていると諭す。ようやく舟は帰ってくる。
以前から村で要請していた原動機付の漁船を借りることが出来た。その漁船が浜を出る。息子が同乗しており、杉村は浜で手を振っていた。
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要所に浪花節が入るいかにも昔の映画といった感じ。この映画は戦時中に製作されたものの上映禁止となり、戦後になって上映されたそうである。どの辺が禁止の理由か、観ていてわからなかった。上映後の座談会で杉村が子供を海に出させない、禁止している、それが理由ではないかと言っていた。

国立FAでの1117日、映画上映終了後、四人の美術ディレクターの座談会があった。特集である美術監督木村威夫を知る人々である。1215分から始まり、1時間以上かけて13時半に終わった。声が聞き取りにくい人がいた。

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