2018年2月26日月曜日

ムロディナウ『人類と科学の400万史』水谷淳訳、河出書房、2016



 この世界を知るための 人類と科学の400万年史
原題はThe Upright Thinkers, 2015といい、人類の誕生から、科学の発展に重点をおき、著述した書。

1部は「直立した思索者たち」、第2部は「科学」、第3部は「人間の五感を超えて」となっている。
1部は最近流行りのビッグヒストリー系で、人類誕生から始まり、ギリシャの学者たちの世界認識に至るまでを述べる。第2部は、中世からルネサンス以降の科学の発展を説明する。偉大な科学者たち、物理学者ではガリレオ、ニュートンまで、物質探求のボイル、ラヴォアジェ、ドルトン、メンデレーエフなど、生命探求の分野ではレーウェンフック、ダーウィンなど、その生涯と業績が語られる。読み易く、興味をもって読み進められる。第3部では量子論など20世紀の科学の発達が説明される。

人間の認識が科学の発展によりどのように、変わってきたかを知るには、優れた書物と言っていい。

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