2018年2月4日日曜日

裕仁皇太子の滞欧映画 大正10年



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昭和天皇が大正10年、皇太子時代にヨーロッパへ行った際の記録映画である。

フィルムセンターの上映は2本あり、主は76分の総集編と称する記録映画を集めたものである。渡欧は当時大きな話題となり、映画を撮ろうとする複数の動きがあった。滞欧時の映像は、大阪毎日新聞によるもので、またゴーモン等の映画会社に委託した部分から成る。出発時の日本での映像は松竹キネマが撮影。更に帰国時の映像や、京都の賀茂神社参拝まで含む。
もう一つの『東宮殿下御外遊 実況 大正十年』と称する8分程度のフィルムであり、総集編に含まれない映像があるので上映された。

第一次世界大戦後3年しか経っていない時である。戦地跡を視察するところも出てくる。各国首脳と思われる人々との挨拶などを見ていると、当時各国ではどう感じていたのだろうか。

フィルムセンターの解説員によれば皇族の写真でさえ一般には公開されなかった当時で、この滞欧映画は広く上映され、映画界にとって宣伝になった。特に皇太子自身がカメラを回す写真は広く使われたそうである。皇太子を広告に使ってもいいのかと思ったりした。
天皇をより大衆的なものにする意図があったのではないかと言っていたが、もしそうならどのような主体によってそういう思惑があったのか。

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