2020年10月4日日曜日

可愛い花 昭和34年

 


井田探監督、日活、49分、白黒映画。ザ・ピーナッツ主演。

ザ・ピーナッツのデビューの年に作られた映画。女社長はテレビCMで娘が歌っているので、驚いて調べさせる。娘は歌手志望だったが母親は許さない。自分のかつての夫が歌手で失敗したからだ。その夫、以前の流行歌手は今は別の仕事をしている。レコード会社のディレクターのところへ来る。ディレクターは岡田真澄が扮する。自分の娘が歌手になりたいので聞いてくれという頼みである。この娘と女社長の娘をザ・ピーナッツが演じている。両親が離婚しているので初めて会う双子の姉妹。二人とも歌手志望である。ともに片親と暮らしてきたので、もう一方の親に会いたい。双子なのでもう一人になりすまし、父、母の家に行く。両親は娘の言うことを聞いて、また一緒になる。レコード会社は歌手志望の姉妹なので、二人を組で売り出す。これで岡田扮するディレクターも名目を保ったかと思いきや、競争相手のレコード会社に引き抜かれる。岡田は責任をとって辞め、もとより興味のある株に金をつぎこみ大金持ちになる。ケストナーの『二人のロッテ』の筋を一部使っている。

最後に岡田が株で大儲けをするところは当時の株ブーム以上の意味があったのか。

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