2020年10月10日土曜日

長屋紳士録 昭和22年

 小津安二郎監督、松竹、72分、小津監督の戦後第一作。

築地本願寺近くの長屋、笠智衆が男の子供を連れて帰ってくる。一人でいて親が見つからない。それで連れて帰り、誰か面倒見てくれないかと長屋の住人に声をかける。河村黎吉や坂本武ら、みんな嫌だと言う。飯田蝶子も嫌と答えるものの、結局引き受けた。朝、寝小便の蒲団が干してある。子供がしたのだ。飯田は文句を言う。子供の親を捜しに行く者を籤を引いて決める。飯田が当たる。実はみんな当たるようになっていた。行っても見つからない。飯田は友人の吉川満子にこぼす。何日も一緒にいるので次第に情がうつり、動物園に連れて行ったりする。面倒を見る気になった。すると父親が訪ねてくる。父親も子供を捜していた。親が連れて帰った後、飯田は泣く。誰か他の子がいないかと八卦占いの笠にきく。上野方面だろうと答え。最後は西郷隆盛の像の近くにたむろする戦災孤児らが映る。

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