2019年8月1日木曜日

十六歳の戦争 昭和51年

松本俊夫監督、サンオフィス、92分。
地方都市に住む秋吉久美子のところへ若い男が来る。家族共々暮らすようになる。かつての戦争末期の空襲の悲劇との関連が明らかになる。

若い男がヒッチハイクしてある町(愛知県豊川)で降りる。河原に行くと心中の死体があった。それを見ているうち、近くにいた秋吉久美子に気づく。
男は実は妊娠した恋人を捨てて逃げてきたのである。

男と秋吉は仲良くなる。秋吉は自分のうちに男を招く。会社の社長宅である。そこに男は同居するようになる。不思議な家で、頭のおかしいように見える中年男がいる。叔父だと紹介される。秋吉は特に母親(嵯峨美智子)と仲が良くない。
居座った男は家族旅行の能登へもついてくる。そこでも秋吉は異常な行動をとる。

元の家に戻ってからも、秋吉は男が母親を好いていると喝破する。
戦争の慰霊の精霊流しが行なわれる。終戦の年に工廠に空襲があり、二千人以上が犠牲になった。その日、男は嵯峨とかつての工廠跡に行く。嵯峨が自分の母ではないかと男は尋ねる。いや自分の親友の子だと告白する。場面は戦争時の空襲の場面になる。嵯峨の若い時の友人は秋吉が二役でやっている。空襲の際、子供を産んで亡くなったと。

本映画は昭和48年に製作されたが、難解との理由で公開が延期され、51年になった。もっと難解な映画がいくらでもあると思うが。
製作年でみれば秋吉の初主演作。秋吉と嵯峨の母と娘の確執だけ見ると多くの家庭で似た例があるだろう。

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