2019年8月19日月曜日

南の風と波 昭和36年

橋本忍監督、東宝、90分、白黒映画。
高知の西南の漁村が舞台、貧しい村を襲った悲劇と人々の対応。

漁船が漁から戻ってくる場面から映画は始まる。夏木陽介と星由里子は相思の仲である。船長は西村晃で、妻が新珠三千代、子供が3人いる。やくざ映画で活躍した小池朝雄は若い妻がいる。弟の田中邦衛は乱暴者で困っている。
鉄屑を大阪まで運ぶ話が出る。後家の家ではまだ子供に近い長男を船乗りにしたいと申しでる。後家は男を連れ込む際、大きい子供を邪魔に思う場合があった。
鉄屑を運ぶ船は出港する。雨が強くなり何日も続く。大阪から連絡がある。まだ着いていないと。あちこちの問い合わせ、捜索したが遭難したらしい。

星は夏木の子供を宿していた。夏木の父、藤原釜足に話す。藤原は喜ぶ。しかし後に星は子供を堕し藤原は怒る。新珠は三人の子供を抱え、二人は兄の家にもらってもらう。小池の妻は弟の田中と一緒になることになる。星は結婚の話が来ても一顧だにしない。子供を無理矢理船に乗せた後家は後悔していた。
残った人らはともかく仕事に精を出して働くしかなかった。

結構有名な俳優たちが貧しい漁民を演じていて少し普段とは趣が異なる映画だった。

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