2018年1月31日水曜日

羽場有紗『エレンの宇宙』技術評論社 2009



 エレンの宇宙
電子のエレンが回想し、生物、物質の成り立つ単位の粒子から宇宙の生成まで物語る。挿絵が多く文章は少なく、ちょっと見た目には子供向きの本のようである。

実際子供が読んでも理解できるだろう。しかし大人でも十分読み応えのある、入門書あるいは解説書になっている。

女の子の中の一つの電子であるエレンは、過去に遡り、どのような経緯をたどってきたかを説明する。別の生物だった時、そして地球の生成、更に銀河が生まれた時、宇宙の始まりまで遡る。このような構成によって現在の生物、地球、宇宙がいかにできたかをわかりやすく解説している。出色の入門書の一であろう。

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