2023年9月16日土曜日

中村隆英『日本経済(第3版)』東京大学出版会 1993

副題に「その成長と構造」とある。第1部は「長期成長過程の概観」で、第2部は「近代日本経済の発展」、第3部は「現代経済の構造」である。このうち第2部が中心で最も多くのページを割いている。第2部はその章としては明治維新、産業化、戦間期、戦時経済、改革と復興、高度成長、国際化の中の安定成長、から構成されている。つまり経済史的な構成でそれを経済学的説明及び統計で実証する。

出版年が1993年とあるようにバブル崩壊後間もない時期であり、早晩日本経済は元の成長に戻ると思われていた。しかるにそれから30年経っても、経済は全く停滞したままである。今後、日本の国民が豊かな生活を送れるよう経済が推移していくかと問われれば、悲観的な意見が多いのではないか。今後の日本経済を悪化させずに済むよう、これまでの日本経済の経験が役に立つであろうか。そういう問題意識で読む必要がある。

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