2022年9月20日火曜日

夜の第三部分 Trzecia część nocy 1971

アンジェイ・ズラウスキー監督、波蘭、105分。

他のズラウスキー監督の作品と同様、恐ろしく重苦しく絶望的な空気に満ちた映画である。
画の舞台は第二次世界大戦中、ポーランドがナチス・ドイツに占領、蹂躙されていた時代である。冒頭、聖書の「ヨハネ黙示録」を読んでいる。「ヨハネ黙示録」は世界の終末を予言した書である。その黙示録と同様に世の終わりとも言うべき展開になる。
別荘にいた主人公はいきなり現れた連中(ナチス・ドイツと理解しておけばよい)に妻、幼い息子、母親を殺される。主人公は対独活動に身を投じようとするが、たまたまある女の出産に立ち会う。それが死んだ妻そっくりで心を惹かれていく。
またチフスが蔓延してその対症法を開発するため、虱を小箱に入れ、それを身体に巻き、血を吸わせて研究するという気味の悪い場面も出てくる。こんな世界にいたら生きるのが嫌になってくるという思いを観る者にさせる。

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