2022年6月5日日曜日

警視庁物語 遺留品なし 昭和34年

村山新治監督、東映、66分、白黒映画。

電話交換手がアパートの自室で殺された。朝、現場を調べに刑事たちが来る。絞殺された模様。電気のコードが首に巻いてある。電気スタンドは落ちて割れている。この時ショートしてアパート全体が停電した。そこから犯行時刻が8時過ぎと分かった。
電話交換手の同僚に被害者の交際模様を聞く。地味な人でマネービルに精を出していたとか。それでも同じビルの建設会社社員、また医者で池田某と付き合いがあったと分かる。建設会社の社員を木村功が演じチンピラ風のふてぶてしい態度で警察に対応する。この男は結局シロだった。東都医科大学生理学教室に池田という医師がいる。故郷に帰って留守だと言う。明くる日も帰ってこない。この医者の写真を関係者に見せても断定できないとしか返事が帰ってこない。刑事の一人は医師の故郷に向かう。
また被害者が結婚相手を見つけたのは結婚相談所だと言うので都内の結婚相談所を片っ端から洗う。殿山泰司が経営する相談所で見つけたのは池原といい池田ではなかった。この写真を交換手仲間に見せると一人はこの男だと断定するが、もう一人はあいまいな返事しかしない。その女は後から刑事を追ってきて、その男は最初被害者と付き合っていたが、その後、自分と交際し結婚の約束をしていると言う、
その池原が犯人との確認は他でも得られた。池原が来るはずの喫茶店で刑事たちが張り込んでいる。いつまで経っても現れない。そこで待っている女が池原から連絡がなかったかと店に聞くので、刑事はその女も池原に騙されている一人だろうと尋ねる。ここから池原の住所が分かったので、刑事たちは赴き高飛びの準備をしていた池原を追って捕まえる。捜査本部では事情を聞いていた交換手に帰っていいと言い、真面目な青年が見つかるだろうと捜査主任は慰める。

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