2021年2月12日金曜日

赤ひげ 昭和40年

 黒澤明監督、東宝、185分、白黒映画。

江戸時代、長崎に医学の勉強に行って帰って来た加山雄三は、小石川にある療養所に言われて寄る。ところがそこでは加山が赴任してくる前提でいた。驚く加山に赤ひげと言われる三船敏郎は取り合おうとしない。不貞腐れてごろごろして何もしない加山。次第に治療に参加させられ、次第に三船のやり方に感化させられていく。映画の主人公は加山である。劇中に話がはいっている。前半では山崎努演じる大工の自分の妻との経緯が病床で語られる。後半はドストエフスキーの『虐げられた人々』のネルリの話を二木てるみが好演している。

3時間に及ぶ長尺であり、人道主義そのものの映画である。このような映画はこれからは作られないだろう。正直今見直して、少し違和感を覚えた。それがどの辺によるか十分明らかでない。『生きものの記録』などは今見直した方が昔より感心したのだが、『赤ひげ』はそうもいかなかった。

0 件のコメント:

コメントを投稿