2020年12月12日土曜日

勝手にしやがれ À bout de souffle 1959

 ジャン=リュック・ゴダール監督、仏、90分、白黒映画。

ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグの共演で有名な映画。有名と言ったら映画技法的に新鮮だったとか、新しい波の記念碑作だとか、映画史的な意味合いは重要だが、観ていて楽しい映画かと言ったら評価は分かれるだろう。分かれなければかえっておかしい。もう既に評価が確立されています、だから評価しなくてはいけません、では何も言う必要がない。

1950年代の終わりという、今になって見れば良かった時代のパリ、移民で占領されていない時代のパリ、意外とこんなんだったのかと思わせるところがある。ベルモンドとセバーグの間で、またその他の人間のお喋りが良くでてきて、それは西洋人だから当然なのだが、お喋りというものは内容より喋っている、それが重要であると改めて思った次第。

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