2020年12月27日日曜日

橋爪大三郎、大澤真幸『ふしぎなキリスト教』講談社現代新書 2011


 二人の社会学者によるキリスト教の解明本。橋爪はルター派の信者だそうだ。会話形式で話を進めるので読み易い。基本的に年下の大澤が橋爪に質問する形である。キリスト教は宗教で理屈で割り切れるものではない。しかしながら理屈で割り切れない部分をどう解釈すべきかを議論しており面白い。ためになる本という感じである。さて本書は聖書の内容の解釈部分が当然ながら多い。その限りでは読んでいて見方、理解の一つの例であろうと思う。本書に対し批判が多いのも、これまた当然という気がする。キリスト教の歴史はどう解釈すべきかの歴史でもある。異なった見方、解釈があるのは当然過ぎる。異見を持つ人は自分の意見を言えばよい。

それにしても最後の方、政治や経済の実際、また芸術に関するキリスト教の影響は、あまりにキリスト教帝国主義というか、宗教帝国主義のようにしか見えない。世の中なんでもキリスト教や宗教で裁断できるものではない。そういう影響もあろうとは思うものの、世の中凡てを宗教で説明しようとは、あまりにやり過ぎでないか。全然説得的でない。

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