2020年8月8日土曜日

シーラッハ『犯罪』創元推理文庫、酒寄進一訳 2015

 


ドイツの刑事弁護士フェルディナンド・フォン・シーラッハによる短篇集。

「フェーナー氏」「タナタ氏の茶碗」「チェロ」「ハリネズミ」「幸運」「サマータイム」「正当防衛」「緑」「棘」「愛情」「エチオピアの男」の諸編を含む。

これまでにない犯罪小説集で、現代のドイツの諸相ともいうべき事件、それも凝った事件というか凝った取り上げ方でもって、乾いた文体でスケッチするといった感じか。いわゆる本格推理とは方向が違う。新しいトリックというか、謎というか優れた推理小説とされる基準とはずれているのではないか。

世の中、本格推理小説ファンばかりでない。こういう本を読みたかったという人も多いであろう。いずれも短篇で読み易く、読書に時間をかけない。

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