2021年9月2日木曜日

ムービー43 Movie 43 2012

スティーヴン・ブリル他、多数の監督、多数の有名俳優出演のオムニバス映画。

内容はいかに下らない話にするか、に躍起にやっているかのよう。下品で下ネタ満載、どれだけふざけられるか、禁止用語をいかたくさん使うかを競っているような話が続く。何か食べながらの鑑賞は勧められない。以前からつくづく思っている、日米の大きな違いの一つは、ジョーク、冗談に対する態度ではないか。米ではジョークは機転の表れとし、面白がって評価する。それに対して日本では不真面目極まる態度として徹底的に嫌悪、攻撃され、冗談を言おうものならオヤジギャグとばかにされる。日本では絶対に作られない映画、というか頭の片隅に作ろうかという気が絶対に浮かぶはずもない映画である。映画の中で日本の金で作ろうとしているという台詞が出てくる。ジョークから一番かけ離れた人種として、これも笑いを取ろうとしているのかと思った。

さすがにここまでやると本場のアメリカでも不評だったのは分かる。それにしても貴重な映画である。こんなに下らない映画を、人生でそれほど観る機会があるものではない。

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