2019年12月30日月曜日

郵便配達は二度ベルを鳴らす Ossessione 1942年

ルキノ・ヴィスコンティ監督の処女作、140分、白黒映画。
何度も映画化されているケイン原作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』が元である。

街道沿いの食堂に機械工が寄る。そこの主人は中年男で、妻は若い。毎日単調で年上の亭主にうんざりしている。若い男は魅力的だ。男は車の修理などで腕を見せ、そこの店に雇ってもらう。主人のいない隙に男と妻はよろしくやっていた。
男は繋がれた生活に嫌気がさし、女に一緒に旅に出ようと誘う。女は渋る。男の魅力についていくことにした。しかしながら安定した生活に未練のある女は男と別れ、戻る。
男は別の男に会い、一緒に旅をする。祭りをやっているようなところで、あの主人と妻に再会する。主人はのど自慢に出て賞をもらう。男はまた店に戻る。

妻は男と一緒になりたい。亭主が邪魔である。男と協力して亭主を事故死に見せかける。これで店と男がものになった。女は喜んで働く。しかし男は死んだ亭主の影が見える店に関心がなく、別の若い女と懇ろになっていた。その頃、以前の亭主殺しの真相を警察がつかむ。警察が嗅ぎまわっているのは、別の女に気を移した自分を恨んでいる女のせいかと思っていた。女から妊娠していると聞かされまた愛するようになる。
追ってくる警察の車を逃れ、高速で飛ばす。事故が起こり女を死なせる。

こういう話はやはり勧善懲悪にしなければならないのかと思ってしまう。

0 件のコメント:

コメントを投稿