2019年12月13日金曜日

栄光の16日 16 Days of Glory 1986

バド・グリーンスパン監督、キャッピー・プロダクションズ、145分。
1984年第23回夏季オリンピック ロサンゼルス(米国)大会の記録映画である。
前回モスクワ大会に米等多くの西側諸国が参加せず、その報復としてソ連等社会主義陣営が参加しなかった回になる。

選手のドラマを描いた作品。オリンピックでの競技だけでなく、それ以前の挿話が語られる。インタビューをして心境を聞く。例えば男子5000m走者のイギリス人は世界記録保持者ながら脚を痛め、決勝には進出できたが最下位に終わる。しかし走者は完走し決して落伍しなかった。続く柔道では山下泰裕選手は試合中にこれも脚を痛め、その苦しみを克服し優勝する様が描かれる。
他にも水泳選手、知りあいの二人のうち一人は怪我で不意な結果となるがもう一人は優勝する。水泳は他にも西ドイツの選手の活躍ぶりが映される。
女子体操でのルーマニアと米の戦いは尺をとり、また十種競技ではライバルの英国、西独の選手の対決も詳しく残している。

普通はオリンピックの華であるマラソンを最後に持ってくるが、この大会で初めて実施された女子マラソンになっている。米の選手が独走状態で優勝する。男子マラソンは映されない。
閉会式の場面では各国の国歌が歌われる。やはり欧米が中心で、日本の君が代もあるが短時間で歌はない。力強い歌でないからだろう。最後は当然ながら米の国歌演奏である。

オリンピックの記録映画は後になればなるほど、出来が良くなっていく。本映画も優れた出来栄えであった。

0 件のコメント:

コメントを投稿