2019年3月26日火曜日

コルネイユ『ル・シッド』 Le Cid 1637

5幕から成る。悲劇のような体裁だが最後は祝福のうちに終わる。

カスティリャ(スペイン)の騎士ドン・ロドリーグとシメーヌは相思の間柄。王女も勇士ロドリーグに恋しているが臣下への恋は許されない。
手柄を立てたロドリーグとの結婚を夢見るシメーヌ。しかしシメーヌの父がロドリーグの父を喧嘩から決闘で負かす。その復讐でロドリーグはシメーヌの父を殺す。

最愛の人が父の殺人者となったシメーヌは絶望に陥る。それでも父の恨みを晴らす必要がある。国王の采配で、ロドリーグに闘いを挑む騎士がいればその者と決闘させる。自らの代理となってくれた騎士の剣に血がついているのを見、ロドリーグを殺したのかとシメーヌは怒り、食って掛かる。しかし実際の結果を知る。
題名のル・シッドは、敵方モール人の君主という意味だが、国王が勇士という意味でロドリーグに与えた美称。

岩瀬孝訳「コルネイユ名作集」白水社、1975

0 件のコメント:

コメントを投稿