2019年3月30日土曜日

罪の手ざわり 天注定 2013

ジャ・ジャンクー監督による中国映画、日本も出資。
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中国で実際に起きた四つの事件を基にした記録映画的なつくり。
四つの事件は実話から作ってあるので、よくあるように別々の話が最後にまとまる、といったものではない。

映画はオートバイに乗った男を若者たちが強奪しようとするが、逆に銃で殺される場面から始まる。

山西省の労働者は村長や村の会計が不正を働き、またそれらと結託した村出身の実業家が不当に儲けていると信じる。詰め寄っても相手にされない。かえって手下にやっつけられる。入院した男に実業家は見舞金を持ってくる。ついに猟銃でもって彼らを皆殺しにする。

映画冒頭の男は強盗をしている。実家へ帰ってきても家族とうまくいかない。また故郷を出る。都会で金持ちの夫婦を射殺し荷物を奪って逃げる。

不倫をしている女は相手の男の、妻と別れて一緒になるとの約束を期待していたが、相手は実行しそうにない。その妻から袋叩きにされる。故郷を出て風俗店で働く。客が無理な要求をしてくる。その客を刺す。

工場で働く若者は仕事中、同僚と話している。同僚が機械で怪我をする。若者と話していたせいだ、給料から差し引くと言われる。その工場を辞める。客接待業に勤める。若い女と仲が良くなる。あの怪我をした元同僚が仲間と脅しに来る。ひどい目に会わずに済んだが、他の悩みもあり、アパートから飛び下りる。

映画の最後は客を刺した女が田舎に戻ってくる。京劇のような芝居をやっている。その台詞に我が身を重ね涙する。
中国では上映禁止になっているそうで、成長し変化する中国の一面を描いている。

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