2019年2月8日金曜日

デモン・シード Demon Seed 1977

ドナルド・キャメル監督、94分、総天然色映画。
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空想科学映画+恐怖映画。科学者がintelligentなコンピューターを作り、それが勝手に動き出し、人間に対して反抗する。ハル以来、あまりに周知の筋であり陳腐感がする。しかしそれだけでなく、人間の女を相手に子供を作るのである。コンピューターと人間の子供、ちょっと聞かない設定である。

実際に観て、あまり感心出来なかった。なんでも知っているはずなのに馬鹿なことを言う。なぜ人間は海底の鉱物を掘るのかと自分を作った科学者に聞く。過去の知識を蓄えているコンピューターなら、どういう鉱物が人間に有用であるか知っているはずである。こんな愚問をするはずがない。それにこのコンピューターは人造物で、宇宙から来た未知の物体でない。それなら機械と人間の子供が作れるはずはない、過去の人智にはないからである。

こんなことを言うと、空想科学映画だから、非常識さをつついても意味がないと言われそうである。しかしそう思ってしまうのは、このコンピューターが理屈を言うからである。
原作は小説らしくそれでどう描かれているか知らない。抽象的に考えたらコンピューターと人間の合いの子とは面白そうである。しかし映画は写実的な媒体である。非常識さ(非現実でなく)が気になって楽しめなかった。

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