2018年12月17日月曜日

炎は燃える Det brinner en eld 1943年

スウェーデン映画、グスタヴ・モランデル監督、107分。
戦争を始めた敵国の駐在武官と恋に落ちた舞台女優。
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某国国立劇場での演劇を支援する外国の駐在武官。はねた後、演劇一団を自らの主催で晩餐会に招く。主演女優と相思の間柄であった。武官は上司から呼ばれる。この国を占領するつもりだと。驚いた武官は交戦状態になるなら、晩餐会は中止すると言う。上司は予定通りやれ、軍の上層部も呼べと命じる。武官はもし占領したら自分を司令官にしてもらいたいと希望を述べる。この国は良く知っているからと。
晩餐会で浮かぬ顔の武官。恋人の女優は心配する。その間、敵国の軍艦、飛行機等が来襲する。明くる日、戦争状態になった。演劇団の中から戦闘に従軍する者が出てくる。

休戦。占領された後、国立劇場に占領軍がやって来る。上演に理解があると思ったら、占領政策の片棒をかつげとわかり、座長は拒否する。そこへ司令官が来る。あの武官であったので一同驚く。司令官は劇場に理解があるのだが、今や敵国司令官となったかつての友に、劇団員は心を許せない。女優と司令官は今も相思相愛で、二人きりになれば抱擁接吻をする。

劇団員のうち、二人が休戦になっても行方不明である。女優二人のいるところへ一人が帰ってくる。喜び抱き合う。主演女優の兄(か)弟は未だ戻っていない。戻った男がラジオをつける。その頃、夜に自由放送といって国民に抗戦を呼びかけていた。その声はまさしく兄弟である。
この自由放送に業を煮やした占領軍の上司は司令官を呼び出し、なんとしてでも場所をつきとめ、止めさせろと命令する。司令官の寛容な統治を快く思っていなかった。

二人の女優は放送の場所へ行く。外国で活動するよう兄弟とその恋人の女優を逃がせる。占領軍が逃げる二人を見つける。追う占領軍を劇団員のもう一人は自らの死をもって食い止める。恋人の女優に情報を与えていた司令官は、もう自由放送はないはずだと、上司に言う。時間になったのでラジオをつけるとまだやっている。声は恋人の女優だったので驚愕する。
劇団員の中の裏切り者のせいで、占領軍は放送の場所を知り、向かう。放送を聞いた司令官も車を急がせる。放送中に女優は銃撃で斃れる。かけつけた司令官は恋人の亡がらを抱く。

題名は女優が放送する詩の中にある言葉。国立FAのパンフレットによれば、ドイツに占領された隣国ノルウェイを思わせるとある。スウェーデンは中立国であった。

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