厳重に監視された列車 Ostře sledované vlaky 1966

 

イジー・メンツル監督、脚本によるバランドフ撮影所作品のチェコ白黒映画。

第二次世界大戦中が舞台。主人公の青年は駅員見習いとして勤務する。車掌の恋人がいる。駅の先輩は女に目がなく、あまり仕事をしない男である。駅長はやる気の無い中年。

恋人と一夜を過ごす機会を得たが早漏でうまくいかず絶望する。連れ込み宿で手首を切る自殺未遂をやらかす。医者は年上の女に手ほどきしてもらえと言う。あちこち女に声をかける。駅は自殺未遂のせいで悪名高くなり迷惑している。

先輩は駅で働く若い女の同僚の尻にスタンプを押すいたずらをする。それを女の母親が見つけ騒ぎだす。

一方、駅に来る列車に爆弾をしかけ爆破させようとする計画がおこる。先輩と若い男は協力してやるつもりだった。その前夜、若い男は念願の女との交渉ができ、すっかり満足した。列車が来る前にドイツの、監督する将校らが駅にやって来る。あの女の尻にいたずらした先輩を裁くためである。裁かれている最中列車が来る。若い男は高所に上り、経過する際、爆弾を列車の屋根に落とす。しかし自分も誤って落ちる。列車はしばらく行く。大爆破が起こる。