2017年5月31日水曜日

ホワイト ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) Fehér Isten 2014



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ハンガリー=ドイツ=スウェーデン映画、ムンドルッツォ・コーネル監督。
映画は自転車に乗った少女が街中を駆けていく、犬の群れがそれを追う、という場面から始まる。
少女の母親は豪州へ新しい恋人と長期の旅行へ出る。元夫に娘を預ける。少女は雑種の犬を飼っている。父親はアパートに犬を連れてくることを嫌がる。更に雑種は税金までとられる。
少女はオーケストラでトランペットを吹いている。犬を連れていく。練習の最中、犬が吠えだし、指揮者に怒鳴られる。少女は犬と出ていく。

父親は犬を道路の途中で車から追い出す。犬は車を追いかけるがはぐれる。少女は犬を捜すが見つからない。
犬は他の野犬と群れる。野犬狩りには辛くも逃れる。しかし男に捕まって売られ、闘犬用に教育される。闘犬で勝った後、脱走する。元の野犬の仲間と会ったが、今度は野犬狩りに捕まる。闘犬化した犬は職員を襲い、他の多くの野犬どもと施設を逃げる。店や人を襲って狂暴になった犬の群れは街を恐怖のどん底に陥れる。

少女の所属するオーケストラの発表会。そこへ犬が率いる野犬の群れがやって来る。少女は自分に責任があるとして、この犬の群れに立ち向かう。映画冒頭の場面の再現。
かつての愛犬が狂暴化し自分を襲おうとする。しかし最後にお伽噺のような結末がある。

最後のあまりに幻想的な結末はともかくとして、こういう映画は日本では作られないことは確か。なお少女の楽団の演奏する曲は、リストのハンガリー狂詩曲第2番である。ハンガリー映画ならでは。

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