2017年5月21日日曜日

古都 昭和38年



 <あの頃映画> 古都 [DVD]
川端康成原作の映画化で何本かあるが、これは中村登監督、岩下志麻主演の松竹総天然色映画。
呉服問屋の一人娘岩下は両親に愛情深く育てられ、恵まれている境遇である。しかし自分が捨て子という認識はある。親に問い質すと、盗んできたという返事が聞かされる。
父親がクレーの絵からヒントを得た帯の図柄を織屋に持っていく。直ちに賛同を得られなかった父はその場で破棄する。しかしこの図柄によって織屋の息子、長門裕之は帯を織りあげ岩下に届ける。
岩下は友人と共に北山杉の里へ行き、自分と似た娘(岩下の二役)に会う。祇園祭の夜その娘に再会する。娘は岩下を姉と呼ぶ。その後長門がその娘を岩下と間違え、帯を織ることを約束する。

岩下は姉妹とわかった娘を家に引き取りたいと打ち明ける。姉の邪魔はしたくないと言われる。長門は北山杉の娘に求婚する。娘は自分が岩下の身代わりと承知しており、それを姉に打ち明ける。北山杉山中で雨、雷に会い二人は抱き合う。
娘はある夜、岩下の家を訪れる。一緒に寝、岩下から結婚を勧められる。夜明け、娘は呉服屋を去って行く。
 
映像と若き日の岩下志麻の美しさにうたれる映画である。

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