2017年1月12日木曜日

渡部潤一『新しい太陽系』新潮新書 2007



 商品の詳細
著者は国立天文台天文情報センター長。
2006年に冥王星を惑星から「格下げ」する、という決定が大きな話題となった。
この本はこの理由及び現在までの知識による太陽系の入門書である。もちろん大部分は後者の解説に充てられている。

これを読むと太陽系に関する知識は日進月歩であり、日々更新されていく、といった感じを受けた。これまで太陽系の概説書の類はそれなりに読んできた。古い本は歴史的価値があるものもあろうが、やはり新しいものにあたるべきと改めて思った次第。
冥王星が、情報が増えるに従いどんどん小さい星とわかってきたのは面白い。
 
またこれまで惑星の定義そのものがなかった、なぜならなくても学問的に困らなかった、という記述を読んで、それなら冥王星を惑星からはずさず、新しく発見されるより大きな星は惑星に加えていけばよいのではないかと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿