2015年2月7日土曜日

八荒流騎隊 昭和36年

工藤栄一監督、市川右太衛門主演の白黒映画。


右太衛門の一族が支配する信州の某郷。その末弟(河原崎長一郎)が江戸から帰ってくる。次男(東千代之介)は末弟が江戸で軟弱になっていないか早速試す。このあたりの悪代官(平幹二朗)は他の豪族をけしかけて右太衛門一族を亡き者にしようとしている。また彼は養女にした江戸女で末弟を誑し込み、一族の屋敷の構造まで聞き出す。騙されたと気がついた末弟は代官に捕らえられる。
末弟を股裂きの刑に処するとして一族をおびき出す。一族を裏切った末弟を助ける気はないと右太衛門は言い放つ。一族の者は助けに駆けつける。その中には右太衛門もいた

かなりダイナミックな見せ場がある時代劇であり、見ごたえ十分である。
ただこの筋、ゴーゴリの『隊長ブーリバ』を思い出した。町へ行って軟弱になったかと思われる息子と殴り合う父ブーリバは、次男と末弟の戦いに変えられている。末弟が女に恋して裏切るのもその同じ。ただし最後の展開は違う。

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