2015年2月2日月曜日

風流使者天下無双の剣 昭和34年

市川右太衛門主演、松田定次監督による総天然色映画。



これもオールスター映画であり、沢山の有名俳優が出てくる。大筋は月形龍之介演じる黒幕が天下を覆そうとし、それを阻止する右太衛門、大友柳太朗。大川橋蔵も若衆姿で活躍するなど盛り沢山の内容である。悪人は月形一人で後は善人なので月形が目立ってしまう。
 
なんとなくパロディ的な要素もある。月形は黄門姿で参上、その付き人二人のうち一人が若山富三郎で悪の黄門月形に愛想をつかす。橋蔵は他の映画でよく錦之助がやっていた役である。大友は師匠が右太衛門に殺されたと思い復讐しようとする。これは月形の陰謀であった。何しろ右太衛門は白頭巾白装束で白馬にまたがるというあまりに目立つ格好。いつもの通り鷹揚に構えて、それが主演の風格かもしれないが全体として月形の方に印象が残ると思う。その月形と右太衛門が構え合う場面があって、この緊張感だけでも映画の価値はあったのだろう。

色々文句のようなこと書いたがこれはこの映画が面白く、見る価値があり見るべきと思ったからである。

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