2022年4月3日日曜日

赤い闇 スターリンの冷たい大地で Mr. Jones 2019

アグニェシュカ・ホランド監督、波・宇・英、118分。

1930年代初頭、大恐慌に苦しむ西欧諸国と比べ、ソ連は順調な経済発展をしていると西側の人間の多くは思っていた。記者のジョーンズは、ソ連経済がどのようにうまくいっているか、それを確かめたくソ連に赴く。ジョーンズを手引きしてくれた記者が暗殺されたと知る。
制約の多い中、ジョーンズは公式の予定から抜け出し、ウクライナに潜入する。そこで見たのは、いわゆるホロドモールで、飢餓で多くの人間が餓死している様であった。子供たちだけいる家で、肉を振る舞われた。その後、自分が今食べた肉は死んだきょうだいの身体であったと知り、吐く。
ジョーンズは事実を報道する必要があると決意する。しかし捕らえられ、もし報道したらイギリスの数人の技師を殺すと脅される。イギリスに戻ってソ連の実情を話しても誰も信用しない。どうすべきか迷っていたが真実を伝えるべきと決断し、活字になる。
主人公のジョーンズは実在の記者。映画の始まりは、豚の群れが映され、原稿をタイプしているオーウェルが出る。オーウェルも作中に登場する。ソ連の実態を動物の話にした『動物農場』の執筆中という描写である。

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