2018年4月20日金曜日

柳生武芸帳 昭和32年


稲垣浩監督、東宝総天然色映画。三船敏郎主演。

江戸幕府を揺るがし柳生一族を没落に追いやる内容の柳生武芸帳を巡って、忍者一族、家の再興を図る姫と家臣、更に柳生一家が争う。

柳生武芸帳は3巻あり、その中の一巻を持つ武士を柳生十兵衛が斬る。忍者の三船もそれを狙い、柳生と渡り合う。その間、久我美子扮する姫に、巻は奪い去られる。久我は家臣と共に家再興を目指していたが、武芸帳を家臣に渡し、自分は再興中心の役目を降りたいと言う。三船は久我を攫い、武芸帳を奪う気でいたが、久我に惹かれるようになる。
三船の弟である鶴田浩二は柳生家へ忍び込み、そこの武芸帳を奪おうとする。見破られるが、娘、香川京子を色仕掛けで誑し込み、逃れる。
忍者の首領、東野英治郎は三船が武芸帳を取ってこないので、弟の鶴田に三船を討つよう命じる。三船は逃れる。

久我とその家臣は大久保彦左衛門の屋敷に行き、武芸帳を見せ再興の手立てにしようとしていた。その時に柳生家の息子が、くのいちの女装で武芸帳を盗みに来て騒動が起こる。
忍者首領の東野は、久我の家臣をそそのかし、柳生家襲撃を企てる。しかしいち早く察した柳生家は逆に根城にしていた寺を急襲する。この間、三船は久我を馬に乗せて逃げる。追手が迫る中、川の堰を筏にし、二人は流れに乗って下って行く。もう顧みない武芸帳の巻物も流れていく。

限られた時間の中に多くの話を入れており、展開や設定で無理があってもしょうがない。
この映画は昭和32年製作で、俳優たちの若い姿が総天然色で見られる。三船も若いし、鶴田も二枚目の優男だった時代である。女優では久我が中心だが、香川や岡田茉莉子も出ている。

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