2014年8月17日日曜日

愚かなる妻

シュトロハイムが監督・主演として1921年に作成したサイレント映画。


内容はシュトロハイム演じるインチキ貴族が上流階級夫人をたらしこみカネを巻き上げようと算段する話である。

舞台はモンテカルロ、アメリカ公使夫妻が赴任してくる。ならず者の主人公は従妹と協力し、ロシアの貴族に成りすまして、女たらしの手腕を発揮しカネをだまし取ろうと計画する。
召使の女にも空約束の結婚の履行を迫られ閉口していた。そのため最後にうまくいきそうになったところで、この召使が公使夫人との仲を嫉妬したせいで失敗する。その後性懲りもなく以前贋金作りをさせていた男の娘の部屋に忍び込むのだが・・・

この映画の紹介ではむやみにお金をかけて作成したとか(モンテカルロのセットをみんな作ったとか)、出来上がりは6時間か8時間の超長尺になり当時の上映でさえ大幅にカットされ、現在見られる版も100分程度か140分程度のものしかないなどが必ず書いてある。
こういったどれだけ苦労したことも大切だが、やはり映画は出来た作品で評価されるべきであろう。それにしても残っているフィルムを見ているだけでは話が飛ぶと思われるところがあるのは確か。

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