2014年8月9日土曜日

生恋死恋


『霊魂の不滅』で有名なスウェーデンのシェストレムの映画である。
1918年の制作でより初期の作品。


全体のあらすじは次の通り。
アイスランドで未亡人女地主が牧場をきりもりしている。南部から見知らぬ者がやってくる。頼みで雇う。ところがその者が脱獄囚とうわさになる。未亡人が本人に確かめるとやはりかつて餓えから盗みを働き、捕まったが脱獄してきたと打ち明ける。お互いに好き合う仲になっていた二人は男が逃げるとなると未亡人も牧場を捨てて山についていく。
何年か平和に暮らし二人の間には娘まで出来ていた。しかし追手がやってきて幼い娘を犠牲にして逃げるしかなかった。遂には吹雪に閉じ込められ惨めな最後を遂げる。

凡てを犠牲にして恋を貫いた者の悲劇を描いている。ハッピーエンドと真逆で終わる作品で昔の映画ならではの、見る者に直接に訴えかける。

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