2023年3月30日木曜日

ブロンドの殺人者     Murder, my sweet 1943

エドワード・ドミトリク監督、米、95分、チャンドラーの『さらば愛しき人よ』の映画化。

映画は目隠しした主人公フィリップ・マーロウが警察に陳述するところから始まる。探偵事務所に刑務所を出所したばかりの大男がやって来て、昔の女を捜してくれと依頼する。
明くる日やって来た別の男は取られた宝石を買い戻しに行くので付き合って欲しいと依頼する。報酬額にマーロウは同意し寂しい場所に二人で車に乗って行く。マーロウが降りて辺りを見回っていると後頭部を殴られる。目が覚めてみると依頼人は殺されている。買い戻すお金も無くなっていた。警察に通報する。殺された男と関係のある別の男を警察は疑っていた。
事務所に若い女が来る。その女が言うには殺された男が買い戻す予定の宝石とは翡翠のネックレスで、女の父親の所有物だった。マーロウは女とその家、豪邸に行く。女の義理の母親はまだ若く誘惑的なそぶりをマーロウに見せる。また警察が殺された男と知りあいだと言う男がその家に来た。
ナイトクラブに若い女と行くとそこに昔の女を捜してくれと依頼した大男もいた。殺された男の知り合いの男はマーロウがネックレスを持っていると思っていた。マーロウを家で殴り倒し、吐かせようとした。そこから逃げだしたマーロウは若い女の家に行き助けられる。
別荘に行くと義理の母親がいて、実はこの女が黒幕でネックレスも持っていた。奪われたと嘘を言い、男もマーロウも最初殺すつもりだったが、マーロウは難を逃れたのだった。義理の母親がマーロウに銃を向けるが、自分の妻に裏切られたと分かった夫(若い女の父)が現れ、義理の母親を撃つ。その時大男が入って来て、殺された義理の母親こそ自分が捜していた女と知る。その女を殺した父親を殺そうして銃を向ける。銃が目の前で発射されマーロウは目が見えなくなる。
これが映画冒頭でマーロウが目隠ししていた理由である。銃を撃った連中はどうなったかと聞くと、父親も大男も死んだという。

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