2022年7月19日火曜日

警視庁物語 十代の足どり 昭和38年

佐藤肇監督、東映、58分、白黒映画。

多摩川べりで犬と戯れていた男が女高生の死体を見つける。靴跡が現場に残されていた。聞き込みを始める。被害者と縁があった若い男たちを調べていく。事件当日、被害者と歩いていた若い男を見かけた者がいる。モンタージュを作る。当初疑われていた男は白だった。
真面目な大学受験の浪人二人がいた。二人がアリバイを証明していたが、それは嘘と分かる。しかも友人の浪人のために嘘をついた学生の親は産婦人科医で、友人から頼まれて親を紹介したという。その産婦人科医に会ってみると、被害者の姉が妊娠の疑いで、浪人に連れてこられたと分かった。浪人はモンタージュそっくりでその靴は残されていたものと一致した。
浪人は被害者の姉と恋人同士で、妊娠したと思っていたのだ。浪人は妹に黙っていてくれと頼むために川べりに連れてきた。被害者は姉の妊娠を全く知らなくて、聞いたのでびっくりして親に告げるとわめいた。それで浪人は絞め殺してしまった。
被害者の姉は実は妊娠などしておらず想像していたと捜査で分かる。それを聞くと驚き頭が真っ白になる。犯人が警察で自供していた頃、電話がかかってくる。姉が自殺したと。姉は自分のせいで妹が殺され、更に妊娠などしていないと分かったので耐えられなくなり自殺したのである。

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