2017年10月28日土曜日

クイーン・ケリー Queen Kelly 1931



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シュトロハイム監督、グロリア・スワンソン主演の無声映画。
フィルムセンターのジョージ・イーストマン博物館映画コレクション特集で上映。
同博物館のユーリ・メデン氏が映画の冒頭に挨拶、終了後に同博物館の映画保存取集等の講演、更に今回上映の版について説明を行なった。同博物館所有の今回の上映はスワンソン版である。

中欧の王国。専制的な女王が支配している。彼女には婚約者がいる。公爵で国一番の伊達者、プレイボーイである。国中の女の憧れの的である。その婚約者の男性に、浮ついている罰として女王は炎天下の行軍を命じる。
兵士を引き連れて行軍中、修道院の女性たち一行に出くわす。その中の一人、スワンソン演じるパトリシア・ケリーに惹かれた。相手もその気らしい。ところが彼女の下着がスカートより下がっており、見て笑う。兵士たちも笑い出す。怒った彼女は下着を公爵に投げつける。

公爵は城へ帰ると女王から結婚予定を切り上げて、明日結婚式を行なうと言われる。公爵はケリーが気になってしょうがない。夜中に供を連れて城を抜け出し修道院に向かう。
一方ケリーは兵士相手の振舞いから修道院長に言われ食事抜きの謹慎中であった。公爵は修道院に火を放させ、そのどさくさに紛れケリーを連れ出し城まで戻ってくる。

眼を覚ましたケリーに公爵は愛を告げる。ケリーも応える。公爵は今晩だけケリー女王だと言う。ところが二人の抱擁中、女王が見つけてしまう。激怒した女王はケリーに鞭をふるって城から追い出す。公爵は牢獄に入れられる。辱めを受け城から追放されたケリーは絶望し、橋まで来る。川の流れを見て飛び込む。最後の場面は修道院に横たわるケリー、公爵がやって来て傍らで腰の剣を抜く。

スワンソン版というのは、最後が悲恋で終わっている、スワンソンが編集した版のことである。映画は192829年にかけて撮影されたが、シュトロハイムの完全主義によって完成しなかった。それを1931年に最後をつけてまとめたのがスワンソン版である。欧州で上映されたが米では上映されず、この映画そのものが長年伝説となっていた。
シュトロハイムの当初の意図を再現したと称する版もDVDで出されているが、それは存在しなかった映画であると博物館のメデン氏は言っていた。

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