2022年10月24日月曜日

カトマンズの男 Les tribulations D'un chinois en Chine 1965

フィリップ・ド・ブロカ監督、仏伊、110分、ジャン=ポール・ベルモンド主演。

原作はヴェルヌの小説『ある中国人の困難』(映画の原題と同じ、邦訳名「必死の逃亡者」創元推理文庫)である。原作は中国舞台の中国人の話である。

ベルモンドは大金持ちでやることがなく自殺未遂を繰り返していた。婚約者がいてその母親が計算高い。東洋に行って心を変えようとみんな同行する。
そこへベルモンド破産の通知が来る。ベルモンドが今度は本当に自殺しようとしたら、中国人の友人に諫められる。生命保険を契約して受取人をその中国人と婚約者にする。保
険金を得るため、婚約者の母親が初めは中国人に、後には本職の殺し屋にベルモンド殺害を依頼する。邦題はカトマンズとなっているが、香港とチベット、またインドなどアジア一帯が出てくる。
初めは生に関心のないベルモンドだったが、西洋人の若い女(ボンド・ガールで有名なウルスラ・アンドレス)を見て惚れ込み、生きたくなり刺客たちから逃げ回る。
その活劇が主な部分で後の映画に影響を与えたという。ただ既に後の映画で観ているので、この元の映画は新鮮味がない。よくあるアクション物に見えてしまう。もちろん全体として喜劇調なのでむつかしく考える映画ではない。

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