2015年5月6日水曜日

右京之介巡察記 昭和38年

長谷川安人監督、大川橋蔵主演による総天然色映画。


将軍交代時に幕府は諸藩視察の使を派遣していた。実際には巡察使は各藩で饗応を受けることが慣例化していた。

今回選ばれた三人の巡察使のうち一人(橋蔵)は堅物で通っており、各藩からの賄賂等一切受け付けない。
 
諏訪藩で自ら検地してその証拠の図面を名主宅で押収する。しかし藩の家老等は煩い彼を陥れ、名主の娘殺しの罪をかぶせる。江戸で蟄居の身となった彼は自刃する。

幼い息子は成長する。これが大川橋蔵の二役。彼を育てたのは父の家臣(大阪志郎)と、逃避先の秩父の忍者の棟梁(東野栄治郎)。棟梁の娘と橋蔵は恋仲となる。

逞しく成長した彼と家臣は父の悲劇の元となった諏訪藩へ赴く。名主の家に行くと奸計の犠牲となった女の娘が成長しており、父と瓜二つの橋蔵を襲う。秩父の里へ帰るが、ここの忍者は父の失脚を企む上層からの指示で諏訪藩の図面を奪った者であったことがわかる。すると育ての親である棟梁も敵となり、彼と対決する。

この映画はここまでで、明くる年に続編が作られたそうだ。ここまで見るとどう展開していくか続編を見たくなるのが人情というものだろう。

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