2017年4月21日金曜日

女囚と共に 昭和31年



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久松静児監督による東宝白黒映画。
女子刑務所を舞台に刑務官と服役者を描く。
刑務官の課長である原節子が主演であり、女囚のうちでは反抗的な久我美子の出番が多い。様々な挿話が展開する。刑務所の所長は田中絹代。乱暴した義理の父殺害の香川京子は、模範的で結婚を紹介される。前科の多いベテラン女囚浪花千栄子は姉御的存在。自分の赤ん坊を病死させた岡田茉莉子は自殺する。幼い息子との再会のみ楽しみにしていた木暮実千代は、実際に面会が叶うと子供のつれない態度に絶望する。恋人が駆けつける直前に病死する安西響子。久我に同性愛的な感情を抱く淡路恵子。出所して嫁先に戻った杉葉子は義理の母の冷たい仕打ちを、田中や原に愚痴りに来る。
反抗的な久我は何度も問題を起こし、原と対決する。

厚生省の役人が視察に来ると原の前夫。原は仕事に打ち込んでもう前夫と会いたくない気持ちである。前夫と会った帰りに仮出所していた淡路に会う。淡路はいきなり原に斬りつける。自分と久我の仲を裂いたのが原と思っていたからだ。

刑務所の病室に運び込まれる原。刑務所じゅうに原受難の情報が行き渡り、女囚たちは原を気遣う。献血の必要が知らされると皆申し出るが、久我がその役を買って出る。気がついた原は、久我と初めて信頼できる仲になる。映画は香川が花嫁姿で出所するところが最終。

有名な女優が多く出ている。女刑務所の女囚の物語と、興味深い設定。しかしながらあまり有名な作品ではなかろう。
正直映画としてはあまり感銘深いものではない。原はイメージ通りの優等生的な課長。田中や原は女囚たちに説教や叱咤激励を垂れる。型にはまり過ぎ。挿話が数多くて夫々の消化が十分でないからか。幼い子供が母の女囚につれなくするのも容易に予想できる、その通りの展開。溝口の『赤線地帯』を思い出す。
見どころは有名な女優たちが女囚なので化粧とかできず、ほとんど素顔がみられるところか。

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