岡崎藩の放蕩者の殿が若杉を見初め、取り立てる。家老は藩の乗っ取りを企み、若杉にその手先になるよう頼む。当時評判の女形は若杉のかつての恋人。彼に裏切られ毒婦に堕ちた。自分が藩の側室となったので、彼女は役者を呼び寄せる。驚くかつての恋人。しかし恨みよりかつての恋情が蘇り、二人は離れられない仲になる。
一方江戸市中を荒らしていた義賊は、筑紫扮する天人お玉。偶然知り合った藩の若い侍に惹かれ、彼を自分たちの仲間に引き入れようとする。彼は藩の悪家老を退治し殿を諌める仕事があると言って断る。天人お玉の仲間は彼の悪家老征伐に手助けする。
毒婦夜嵐お絹とは幕末から明治初期にかけての実在の人物で、芸者から側室になり夫の死後、妾になった。役者との恋愛から主人を殺害し斬首刑になったという。この映画、またその他の小説等も凡て自由に脚色されたものだという。
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