2015年6月27日土曜日

裁判の行方 2013

ベルギー映画。司法のミスにより釈放された殺人犯人を、被害者が自ら手を下すとどうなるかを描いた映画。

将来を約束された主人公は妻と子供と一挙に失ってしまう。妻は強盗による殺人で、娘はその際の事故によって。犯人は捕まったものの、検察の署名を忘れたという手続きミスによって裁判にかけられることもなく、釈放されてしまう。

主人公は憤り自ら犯人を射殺する。そして裁判を受ける。司法制度へ挑戦するためである。

被害者が直接犯人を殺した例は以前にもあったと思う。現在の裁判制度は、どの国でも検察官と弁護士のやりとりを陪審員なり裁判官が決定するという形式をとっており、そこでは被害者は傍観者の立場である。直接裁判に関わり合いできるわけでない。

この映画によればベルギーではこのように手続きミスによって釈放される件が度々あるという。まずなぜそのような欠陥を生む制度を変えないかと思ってしまう。

主人公のとった行動は、共感できるものの私刑を認めることになってしまう。
映画は裁判の場面が多く、どのような判決が主人公に出されるか緊張をもって観た。

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