2017年6月10日土曜日

マリー・クロヤー 愛と芸術に生きて Marie Krøyer 2012



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デンマーク=スウェーデン映画、ビレ・アウグスト監督。
19世紀末のデンマーク。モデルもする美人の主人公。夫は画家としては非常に評価されている。しかし精神を病んでおり、病院から出ると自宅では奇矯、非常識、勝手な行動で妻を悩ませる。
彼女は友人の恋人である作曲家と相思の仲になる。作曲家は今の恋人を捨てても主人公の女と一緒になりたいと言い出す。彼は女の幼い娘を可愛がり、娘もなつく。
画家の夫の元に帰る。作曲家を家に連れてくる。事情を察した夫は銃を持ち出し、娘に突き付け、自分と作曲家どちらを選ぶか迫る。

夫にすっかり愛想をつかし、作曲家を深く愛するようになった女は家を出る決心をした。気がかりは娘である。夫は絶対に娘を話さない。友人の弁護士に言って彼に後見人になってもらい、実際の世話は以前からいる女中に頼む。女中は感激して娘の面倒を見ると言う。

女は作曲家と一緒に暮らし妊娠する。それを告げると作曲家は、以前の恋人には婚約の約束があるからと、手を返したように冷たくなる。
女が家を出ている間、画家は病気で危篤状態になる。女は作曲家と別れて家に戻る。作曲家との子供を出産する。画家は亡くなる。

最後の問題になる。元の娘を当然自分が引き受ける、と女は思っていた。しかし後見人になった弁護士は、娘を女が引き受けるか、世話をしていた女中にするか娘に決めさせる、と言う。自分の娘を捨てて男に走った女に強く主張する権利はないと。
 
主人公の画家の夫にしろ、恋人となった作曲家にしろ、どうしようもない自己中心的な男で、呆れる。映画などには良く出てくるが。自己の意思を貫こうとした女性の苦難が描かれる。

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