ベルトルッチ監督によるイタリア映画、白黒(ごく数場面のみ総天然色)。
パルマに住む主人公の青年は、マルクス主義に共鳴している。共産党員となっているが、自らはブルジョワ階級である。同じ身分の令嬢との婚約も解消を考えている。親友の突然の死によって動揺する。
若い叔母が彼の家に同居する。彼女に恋心を抱くようになる。この叔母との情事が映画の中心の話題である。
観念的な左翼思想への傾倒、生き方、人生についても同様に頭でっかちであれこれ議論する。当時の典型的な若者を観るような気がする。この頃はまだ共産主義への夢が西欧諸国にも蔓延していた時代であった。
主人公は「革命」を実現することはなく妥協する。これもこの映画を現実的なものにしている。革命前夜とはその革命(主人公にとっての)が実現しなかったから。
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