男のセックスに対する自らの評価を語った本。著者は大学院で倫理学を専攻した大学教授である。
ミニスカート、制服に感じる魅力、「不感症」、ロリコンなど男の生理を語っており、随分きわどい、恥ずかしい本とも言える。これを男の一般論としてでなく、著者個人の理解、感じていることとして書いている点は感心する。
正直ここに書いてある著者の仮設は同意できないものが多い。
表題となっている著者のいう不感症とは二つある。一つは射精がたいして快感でない、もう一つは射精後の空虚感、虚脱感である。前者はよく理解できていないが、後者は不感「症」というほど例外的なことか。
あまり類書のない本でありそういう意味では貴重である。面白いといってよい。だからと言ってこのような本が多く出回ることに違和感を覚えるのも事実だろう。著者自身も文庫版の補章で本書の危惧を語っている。
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