余りにも有名な童話。正直言って全訳で読み通したのは今回が初めてである。
ともかく言葉遊びのような意味不明、ナンセンスなお喋りが続き、奇想天外な筋の展開は、現代の読者は注釈なしでは十分な理解ができない。
もちろんそういった難解な話であるから「高尚」とか、逆に現在では意味がないと言ったものではないだろう。
この話を読んでいると子供の頭の中の、大人になってしまうと忘れるというより、もう元に戻れない世界が広がっている感じがしてくる。
有名なジョン・テニエルの挿絵も良い。これ以外のアーサー・ラッカムの挿絵なども観たくなった。
この文庫本の利点は注が各ページの下に書いてあることである。巻末注は読みにくい。
高橋康也・廸訳、河出文庫版1988年
この文庫本の利点は注が各ページの下に書いてあることである。巻末注は読みにくい。
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