鄭君里監督による国民党・共産党の内戦末期の上海を舞台にした白黒映画。
意地悪な家主のもと、下宿人として学校の教師と妻と娘、元々その建物の所有者であった老人、商人夫妻などが住む。
共産軍が近づいて来るので家主は建物を売り台湾に逃げようとしている。そのため下宿人に立ち退きを迫る。彼らのうち学校教師は学校の宿舎に住むことを考えるが、校長から教師の間の不穏な動きの懐柔を求められ、断り騒動が起きると逮捕されてしまう。教師の妻は家主に好かれる。食事に連れて行かれ、露骨な要求に彼女は怒る。
商人夫妻は金の地金を買うため、貴重品を質に家主から金を借り、徹夜で並ぶが入手できない。その後金価格が暴騰し大損する。
教師の娘が病気になり、その治療に必要なペニシリンを家主が質草としてとってあったので、女中が盗み娘は回復する。後に下宿人たちが取ったのは自分と言い出し家主は激怒する。
「解放」軍がいよいよ上海まで着そうになるので、家主夫妻は取る物も取りあえず逃げ出す。
大晦日に元の下宿人みんなで新年を祝う。
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