G・クライン監督による東ドイツ映画、白黒。
不良的な生き方をする東ベルリンの若者たちを描く。継父に反抗的で、西側の文化に関心を持つ青年は好きな彼女がいる。彼女も母親しかいなく、その母が上司と不倫の仲になっており、家が楽しくない。不良グループのリーダー的な者から街灯を壊してみろと言われ白昼やるのですぐに警察が来てグループを連行する。リーダー的な男は特に悪で、家が裕福だが親とうまくいっていない。パーティで女の身分証明書を盗んでカネに替えたりしている。犯罪者らに誘われ詐欺する予定で出かける。そこで弾みで人殺しをしてしまう。主人公とその友人は、彼の様子がおかしく、危険を感じて倒す。殺してしまったと思い込み、二人は西ベルリンに逃げ出す。
若者の悩みは東側でも普遍的であり、また当時の体制の制約が加わる。東から西ベルリンにわりと自由に行けたのはベルリンの壁ができる(1961)前であったからであろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿