デ・シーカ監督によるイタリア映画、白黒。
表題は主人公の名である。(個人名+中間名)
映画は年金引き上げを訴える老人たちのデモから始まる。その一人ウンベルト・Dは今いるアパートの家賃を払えず、女家主から追い出されようとしている。
ものを売ったりしてカネを工面しようとするが、なかなか思うように集まらない。いつも一緒にいる犬と、アパートの若い下女だけが親友である。
病気で病院に一時的に入る。戻ってみると愛犬がいない。あわてて保健所へ捜しに行く。女家主は結婚するつもりで、今ウンベルトがいる部屋の改装を始める。
友人にカネを無心にいくが駄目である。とうとう物乞いを決心するものの、知り合いに表面を取り繕う。
最後にアパートを愛犬と共に出る。その犬を預かってもらおう、貰ってもらおうとするがうまくいかない。彼は愛犬を抱え、踏切に入るのだが・・・
この映画が作られた当時、日本では年金とか無く、老人の世話は家族の義務であった。世話になれる身内もいない老人が多い現在の方がいろいろ共感できる部分が多いかもしれない。
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