銀行に勤めていた若い女は、証券会社の若い男と結婚する。女の親はいい顔をしなかったが、数ヶ月一緒なので認めざるを得なくなり、娘のために家を建ててやる。女は妊娠した。男は金で穴を開けたといい、娘の父親から百万以上せしめる。その後九州の支店に行くと言っていなくなり、その後連絡がなくなる。銀行に問い合わせると、男はもう辞めているという。女は中絶せざるを得なくなった。
男はナイトクラブに勤めている女の世話で遊んで暮らしていた。女からナイトクラブで仕事をしないかと言われる。遊んでばかりでは退屈するので男は承知し、別のナイトクラブで働く。そこに大阪から来ている婦人は男をいたく気に入り、大阪に来ないかと誘う。今の女にも飽きていたので、今の女から金をせしめるつもりだった。ところが今の女が意外と金を持っていないと分かると腹を立て、殺してしまう。偽名を使っていたので、足はつかないだろう。
大阪に行く。女の世話で家を持ち、ある製薬会社に勤めるようになる。口のうまい男はとんとんと出世する。ところが大阪の女はもう金がなくなったと言う。実は2号だったので、その主人が仕事で失敗し金を寄こさなくなったのである。こんな邪魔な女は殺すしかない。死体の始末をどうするか。社長は俳句に凝っている。それで社長に句碑を建ててはどうかと勧める。風光明媚なところがいいと言うのだが、社長はかつて師事していた有名な俳人のゆかりの地である鎌倉にしたいと言う。そこにせざると得なかった。邪魔な女をそこまで誘いだし殺して、句碑の立つ場所の地下に埋めた。ところが後に社長が句碑の立っている一帯に別荘を作ることになった。その別荘の設計上、句碑の場所を少し移動した方がいいとなり、句碑を動かすとその下に異様な臭いのするものがあるらしいと分かった。