人々は思い込みによって、世界を誤って理解している。実際のデータで正しい理解をすべきと説く本である。著者はスウェーデンの医者である。著者は世界中で質問をしてきた。選択肢のうちどれが正しいかという問いで、多くの誤った回答を得てきた。世界は悪い状態である、低開発国の人間は、先進国と違ってひどい生活を送っている、という思い込みである。実際はデータを見ると改善されてきており、先進国の人間が思っているほど、現在の生活は悪くない。数十年前の先進国と同じような生活をしている。
そもそも豊かな国と貧しい国という二分法が間違っている。4つの水準に分けて世界の国々を分類すべきである。世界は分断されている、どんどん悪くなっている、目の前を過大視する、単純化する、犯人捜しをする、など十の分類に分けて、誤った思い込みをする要因を探る。改善するため、今すぐ行動に移せと提言する。(上杉周作、関美和訳、日経BP社、2019)