ハウフの童話の映画化。森の炭焼きの主人公ペーターは貧しいため、恋人との結婚は望めない。彼女は祭りで踊りの女王となり、王に選ばれた男から求婚される。心ではペーターを愛している。伝説による森の精、小さいガラス男を見つけに森へ行く。出会って、自分を踊り上手に、またライバルと同様の金持ちにしてくれるよう頼む。踊りで恋人を獲得し、ガラス工房も始める。しかし賭けでライバルを一文無しにしたため、自分も文無しになる。借金は返せず、恋人との結婚式に行方をくらます。
森の悪の精オランダ人に金持ちになる方法を聞く。それに従い自分の心臓を売り渡し、石の心臓にする。金持ちになったペーターは恋人と結婚できる。しかし冷酷な人間となって恵まれない人々を追い立てる。妻が貧乏人に施ししていると怒り、彼女を発作的に殴り殺してしまう。
最後は童話らしく円満に終わる。
金持ちになったものの冷酷になったペーターに対し、自分の待っていた彼はこんな人ではなかったと妻は言う。しかしカネを持っただけで冷酷になる者とは、元々そういう人間ではなかったのか、と思ってしまう。
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